主の教義 # 48
48. ②人の〈いのち〉は、その状態によって多種多様である。したがって、霊と人の〈いのち〉の多様な情愛のことである。
1.) 霊とは、英知の〈いのち〉のことである。
「ベザレルは英知、理知、知識の霊に満たされた」(出エジプト31:3)。
「心に英知をもつすべての者、わたしが英知の霊で満たすすべての者に向かって話されよ」(出エジプト28:3)。
「ヨシュアは英知の霊に満たされた」(申命34:9)。
「ダニエルについて、ネブカデネザルは、優れた霊、知恵と理知と英知の霊がかれに宿ると言った」(ダニエル4:5)。
「誤れる霊を持つ者が理知を知るようになる」(イザヤ29:24)。
2.) 霊とは、〈いのち〉が刺激されること vitae excitatio である。
「エホバはメディアの王たちの霊を揺すぶった」(エレミヤ51:11)。
「エホバはゼルバベルの霊、民のなかに残れるすべての者の霊を揺すぶった」(ハガイ1:14)。「わたしはアシュルの王に、風評を聞き、自分の土地に帰って行くような霊を与える」(イザヤ37:7)。
「エホバは、王シホンの霊を重くされた」(申命2:30)。
「あなた方の霊にのぼってくるようなことは、けっして起こらない」(エゼキエル20:32)。
3.) 霊とは、自由な〈いのち〉である。
「ケルブであった四匹の動物は、預言者の眼に映ったが、霊がおもむく方向に向かって行った」(エゼキエル1:12、20)。
4.) 霊とは、恐れ、悲しみ、怒りの中にある〈いのち〉である。
「心はすべて衰え、手はすべて下に垂れ、霊はすべて力を失う」(エゼキエル21:12)。
「わたしの霊は、わたしの中で消え失せようとし、わたしの心はわが中に挫けます」(詩篇143:4、148:4)。
「わたしの霊は消耗しました」(詩篇143:7)。
「ダニエルに関しては、わたしの霊は苦しみ悩みます」(ダニエル7:15)。
「パロの霊は動揺した」(創世41:8)。
「ネブカデネザル王は、わたしの霊は騒いでいると言った」(ダニエル2:3)。
「わたしの霊が熱くなり悲しい思いであった」(エゼキエル3:14)。
5.) 霊とは、種々の悪い情愛の〈いのち〉である。
「ただ、かれの霊の中には嘘がない」(詩篇32:2)。
「エホバは、かれの真ん中に曲がった霊を混入された」(イザヤ19:14)。
「自分の霊の後にしたがって行く愚かな預言者は言った」(エゼキエル13:3)。
「預言者は愚かであり、霊は狂った人だ」(ホセア9:7)。
「あなた方の霊をとおして仕え、不信の思いで行動してはならない」(マラキ2:16)。
「不倫の霊がだましたのだ」(ゼカリヤ4:12)。
「かれらの真ん中に不倫の霊がいる」(ホセア5:4)。
「妬みの霊がかれの上を飛び越えて行ったとき」(民数5:14)。
「彷徨う霊の人、嘘を撒き散らす」(ミカ2:2)。
「その霊が神にしっかり根差していない時代」(詩篇78:8)。
「かれらの上に眠りの霊を注がれた」(イザヤ29:10)。
「もみ殻をはらみ、藁を生みなさい。あなた方の霊にたいし、火はあなた方を食い尽くす」(イザヤ33:11)。
6.) 霊とは、地獄的〈いのち〉のこと。
「わたしは、汚れた霊を地上から去らせる」(ゼカリヤ13:2)。
「汚れた霊が人から出て行くと、かれた地を彷徨い、そのあと自分よりもっと悪い七つの霊に合流し、そこに侵入して住み着くことになる」(マタイ12:43、44、45)。
「バビロンは、汚れた霊の守りとなる」(黙示録18:2)。
7.) 地獄的な霊以外の場合。
人を煩わす霊のこと(マタイ8:16、10:1、12:43、44、45、マルコ1:23-29、9:17-29、ルカ4:33、36、6:17、18、7:21、8:2、29、9:39、42、49、11:24、25、26、13:11、黙示録13:15、16:13、14)。