2
老人たちよ、これを聞け。すべてこの地に住む 者よ、耳を傾けよ。あなたがたの世、またはあなたがたの先祖 の世にこのような事があったか。
3
これをあなたがたの子 たちに語り、子 たちはまたその子 たちに語り、その子 たちはまたこれを後の代に語り伝えよ。
4
かみ食らういなごの残したものは、群がるいなごがこれを食い、群がるいなごの残したものは、とびいなごがこれを食い、とびいなごの残したものは、滅ぼすいなごがこれを食った。
5
酔える者よ、目をさまして泣け。すべて酒を飲む者よ、うまい酒のゆえに泣き叫べ。うまい酒はあなたがたの口 から断たれるからだ。
6
一つの国 民がわたしの国 に攻めのぼってきた。その勢いは強く、その数は計られず、その歯 はししの歯 のようで、雌じしのきばをもっている。
7
彼らはわがぶどうの木を荒し、わがいちじくの木を折り、その皮をはだかにして捨てた。その枝は白くなった。
8
あなたがたは若い時の夫のために荒布 を腰にまとったおとめのように泣き悲しめ。
9
素祭と灌祭とは主の家 に絶え、主 に仕える祭司 たちは嘆き悲しむ。
10
畑 は荒れ、地は悲しむ。これは穀物が荒れはて、新しい酒は尽き、油も絶えるためである。
11
小麦 および大麦のために、農夫たちよ、恥じよ、ぶどう作りたちよ、泣け。畑 の収穫 がうせ去ったからである。
12
ぶどうの木 は枯れ、いちじくの木 はしおれ 、ざくろ、やし、りんご、野のすべての木 はしぼんだ。それゆえ楽しみは人の子 らからかれうせた。
13
祭司 たちよ、荒布 を腰にまとい、泣き悲しめ。祭壇 に仕える者たちよ、泣け。神 に仕える者たちよ、来て 、荒布 をまとい、夜を過ごせ。素祭も灌祭もあなたがたの神の家 から退けられたからである。
14
あなたがたは断食を聖別し、聖会を召集し、長老 たちを集め、国 の民をことごとくあなたがたの神 、主の家 に集め、主 に向かって叫べ。
15
ああ、その日 はわざわいだ。主の日 は近く、全能 者からの滅びのように来る からである。
16
われわれの目 の前に食物は絶え、われわれの神の家 から喜びと楽しみが絶えたではないか。
17
種は土の下に 朽ち、倉は荒れ、穀物がつきたので、穀倉はこわされる。
18
いかに家畜はうめき鳴くか。牛の群れ はさまよう。彼らには牧草 がないからだ。羊 の群れ も滅びうせる。
19
主 よ、わたしはあなたに向かって呼ばわる。火 が荒野 の牧草を焼き滅ぼし、炎 が野のすべての木 を焼き尽したからである。