結婚愛 # 2

Ni Emanuel Swedenborg

Pag-aralan ang Sipi na ito

  
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2. (訳注・本書2-25までは『真のキリスト教』731-752と同じ)。

あるときわたしは、東の天界の下にひとりの天使が飛んでいるのを見ました。ラッパを手にもち、それを口にあてて、北方に向かって吹きならし、西方に向かって吹きならし、それから南方に向かって吹きならしました。その天使はマントを身につけ、空中を飛ぶと、それがうしろへひるがえります。ルビーとサファィアのついたベルトをしめ、燃えるようにかがやいています。下に向かって飛んでいましたが、わたしがいたところと地面続きの地にゆっくり降りました。地面に足がつくと立ちあがって、あちこちへと歩き、それからわたしの方を見て、こちらへむかって歩いてきました。わたしは霊のうちにあり、南方位の丘陵の上に立っていました。

近づいてきたので、わたしは天使に話しかけ、「どうなさいましたか。わたしはあなたが吹いたラッパの音を聞き、空中を降下してくるのを見ていました」と言うと、天使は応えて、「わたしは遣わされてきました。それはこの地上で、キリスト教国出身の人のうち、教養と誉れのもっとも高い人、才能がもっとも豊かな人、英知の面でもその名がひいでている人を、あなたがいるこの丘陵に呼び集めるのが目的です。それは、かれらに『天上のよろこび』や、『永遠の幸福』について、この世でどのように考え理解し味わっているかを、正直に話していただくためです。

[2]. わたしがこうして派遣されたことにもわけがあります。わたしたちがいる天界の社会は東にあるのですが、俗世から最近やって来た人たちが言うには、キリスト教の世界のどこにも、天上のよろこびや、永遠の幸福、天界とはどんなところかなど、知っている人は一人もいないということです。それを聞いてびっくり仰天です。わたしの兄弟や仲間たちは、わたしにこう言いました。『霊たちの世界に下っていって、いちばん英知がある人たちを呼び集めてください。自然の世界を去ったばかりの人たちは、みんなそこへまず集まってくるわけです。できるだけ多くの人の口から確かなことを知りたいわけです。未来の生命について、キリスト信者にそんなにもひどい暗闇つまり無知の闇が存在していることが、本当かどうか知りたいものです』と」。

また天使は、

「しばらく待っていてください。こっちへ集まってくる知者の群れをご覧に入れます。主はかれらが集まれるような建物を備えてくださいますから」と言いました。

[3]. 待っていると、なるほど三十分ほどして、見えてきました。北方から二つのグループ、西方から二つのグループ、南方から二つのグループが来るのが見えます。到着すると、ラッパの天使の指図で、準備された建物に入りました。かれらは方位にしたがって、自分たちに定められた座席につきました。以上六つのグループでしたが、第七番目のグループは東からでした。ただ光にさえぎられて、他の人たちには見えませんでした。

天使はみんなが集まってから、集合の理由をあかし、それぞれのグループが「天上のよろこび」と「永遠の幸福」について、自分の英知を順序よく披露してくれるように頼みました。すると、それぞれのグループは輪になって顔と顔とをつきあわせ、前世で得た考えを呼びおこし吟味しなおし、話しあったあと、その結果を報告しました。

  
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Many thanks to Arcana Press for their permission to use this translation online.