2
「イスラエルの 人々のうちで、すべてのういご、すなわちすべて初めに胎を開いた ものを、人であれ、獣 であれ、みな、わたしのために聖別しなければならない。それはわたしのものである」。
3
モーセ は民に言った、「あなたがたは、エジプト から、奴隷の家 から出るこの日 を覚えなさい。主 が強い手 をもって、あなたがたをここから導き出されるからである。種を入れたパンを食べてはならない。
5
主 があなたに与える と、あなたの先祖 たちに誓われたカナンびと、ヘテびと、アモリびと、ヒビびと、エブスびとの地、乳と蜜との流れる地に、導き入れられる時、あなたはこの月 にこの儀式を守らなければならない。
6
七日 のあいだ種入れぬパンを食べ、七日 目には主 に祭をしなければならない。
7
種入れぬパンを七日 のあいだ食べなければならない。種を入れたパンをあなたの所に置いてはならない。また、あなたの地区のどこでも、あなたの所にパン種 を置いてはならない。
8
その日 、あなたの子 に告げて言いなさい、『これはわたしがエジプト から出るときに、主 がわたしになされたことのためである』。
9
そして、これを、手 につけて、しるしとし、目 の間に置いて記念 とし、主の 律法をあなたの口 に置かなければならない。主 が強い手 をもって、あなたをエジプト から導き出されるからである。
10
それゆえ、あなたはこの定めを年々その期節に守らなければならない。
11
主 があなたとあなたの先祖 たちに誓われたように、あなたをカナンびとの地に導いて、それをあなたに賜わる時、
12
あなたは、すべて初めに胎を開いた 者、およびあなたの家畜の産むういごは、ことごとく主 にささげなければならない。すなわち、それらの男性のものは主 に帰せしめなければならない。
13
また、すべて、ろばの、初めて胎を開いたものは、小羊をもって、あがなわなければならない。もし、あがなわないならば、その首を折らなければならない。あなたの子 らのうち、すべて、男のういごは、あがなわなければならない。
14
後になって、あなたの子 が『これはどんな意味ですか』と問うならば、これに言わなければならない、『主 が強い手 をもって、われわれをエジプト から、奴隷の家 から導き出された。
15
そのときパロが、かたくなで、われわれを去らせなかったため、主 はエジプト の国 のういごを、人のういごも家畜のういごも、ことごとく殺された 。それゆえ、初めて胎を開く 男性のものはみな、主 に犠牲としてささげるが、わたしの子 供のうちのういごは、すべてあがなうのである』。
16
そして、これを手 につけて、しるしとし、目 の間に置いて覚えとしなければならない。主 が強い手 をもって、われわれをエジプト から導き出されたからである」。
17
さて、パロが民を去らせた時、ペリシテびとの国 の道は近かったが、神 は彼らをそれに導かれなかった。民が戦い を見れば悔いてエジプト に帰る であろうと、神 は思われたからである。
18
神 は紅海 に沿う荒野 の道に、民を回らされた。イスラエルの 人々は武装してエジプト の国 を出て、上った。
19
そのときモーセ はヨセフの遺骸を携えていた。ヨセフが、「神 は必ずあなたがたを顧みられるであろう。そのとき、あなたがたは、わたしの遺骸を携えて、ここから上って行かなければならない」と言って、イスラエルの 人々に固く誓わせたからである。
20
こうして彼らは更にスコテから進んで、荒野 の端にあるエタムに宿営 した。
21
主 は彼らの前 に行かれ、昼は雲 の柱 をもって彼らを導き、夜 は火 の柱 をもって彼らを照し、昼も夜 も彼らを進み行かせられた。昼は雲 の柱 、夜 は火 の柱 が、民の前 から離れなかった。