2
主 はモーセ に言われた、「あなたの兄弟 アロンに告げて、彼が時をわかたず、垂幕の内なる聖所に入り、箱の上なる贖罪所の前 に行かぬようにさせなさい。彼が死を免れるためである。なぜなら、わたしは雲 の中にあって贖罪所の上に現れるからである。
3
アロンが聖所に、はいるには、次のようにしなければならない。すなわち雄の子 牛を罪 祭のために取り、雄羊 を燔祭のために取り、
4
聖なる 亜麻布の服 を着、亜麻布のももひきをその身にまとい、亜麻布の帯 をしめ、亜麻布の帽子をかぶらなければならない。これらは聖なる衣服 である。彼は水 に身をすすいで、これを着なければならない。
5
またイスラエルの 人々の会衆から雄やぎ二 頭を罪 祭のために取り、雄羊 一頭を燔祭のために取らなければならない。
6
そしてアロンは自分のための罪 祭の雄牛をささげて、自分と自分の家 族のために、あがないをしなければならない。
7
アロンはまた二 頭のやぎを取り、それを会見の幕屋 の入口で主の前 に立たせ、
8
その二 頭のやぎのために、くじを引かなければならない。すなわち一つのくじは主の ため、一つのくじはアザゼルのためである。
9
そしてアロンは主の ためのくじに当ったやぎをささげて、これを罪 祭としなければならない。
10
しかし、アザゼルのためのくじに当ったやぎは、主の前 に生かしておき、これをもって、あがないをなし、これをアザゼルのために、荒野 に送らなければならない。
11
すなわち、アロンは自分のための罪 祭の雄牛をささげて、自分と自分の家 族のために、あがないをしなければならない。彼は自分のための罪 祭の雄牛をほふり、
12
主の前 の祭壇 から炭火 を満たした香炉と、細かくひいた香ばしい 薫香を両手いっぱい 取って、これを垂幕の内に携え入り、
13
主の前 で薫香をその火 にくべ、薫香の雲 に、あかしの箱の上なる贖罪所をおおわせなければならない。こうして、彼は死を免れるであろう。
14
彼はまたその雄牛の血 を取り、指 をもってこれを贖罪所の東の面 に注ぎ、また指 をもってその血 を贖罪所の前 に、七たび注がなければならない。
15
また民のための罪 祭のやぎをほふり、その血 を垂幕の内に携え入り、その血 をかの雄牛の血 のように、贖罪 所の上と、贖罪 所の前 に注ぎ、
16
イスラエルの 人々の汚れ と、そのとが、すなわち、彼らのもろもろの罪 のゆえに、聖所のためにあがないをしなければならない。また彼らの汚れ のうちに、彼らと共にある会見の幕屋 のためにも、そのようにしなければならない。
17
彼が聖所であがないをするために、はいった時は、自分と自分の家 族と、イスラエルの 全会衆 とのために、あがないをなし終えて出るまで、だれも会見の幕屋 の内にいてはならない。
18
そして彼は主の前 の祭壇 のもとに出てきて、これがために、あがないをしなければならない、すなわち、かの雄牛の血 と、やぎの血 とを取って祭壇 の四すみの角 につけ、
19
また指 をもって七たびその血 をその上に注ぎ、イスラエルの 人々の汚れ を除いてこれを清くし、聖別しなければならない。
20
こうして聖所と会見の幕屋 と祭壇 とのために、あがないをなし終えたとき、かの生きているやぎを引いてこなければならない。
21
そしてアロンは、その生きているやぎの頭 に両手 をおき、イスラエルの 人々のもろもろの悪と、もろもろのとが、すなわち、彼らのもろもろの罪 をその上に告白して、これをやぎの頭 にのせ、定めておいた人の手 によって、これを荒野 に送らなければならない。
22
こうしてやぎは彼らのもろもろの悪をになって、人里離れた地に行くであろう。すなわち、そのやぎを荒野 に送らなければならない。
23
そして、アロンは会見の幕屋 に入り、聖所に入る 時に着た亜麻布の衣服 を脱いで、そこに置き、
24
聖なる所で水 に身をすすぎ、他の衣服 を着、出てきて、自分の燔祭と民の燔祭とをささげて、自分のため、また民のために、あがないをしなければならない。
26
かのやぎをアザゼルに送った 者は衣服 を洗い、水 に身をすすがなければならない。その後 、宿営に入る ことができる。
27
聖所で、あがないをするために、その血 を携え入れられた罪 祭の雄牛と、罪 祭のやぎとは、宿営の外に携え出し、その皮と肉 と汚物とは、火 で焼き捨てなければならない。
28
これを焼く者は衣服 を洗い、水 に身をすすがなければならない。その後 、宿営に入る ことができる。
29
これはあなたがたが永久 に守るべき定めである。すなわち、七月 になって、その月の 十日に、あなたがたは身を悩まし、何の仕事もしてはならない。この国に生れた者も、あなたがたのうちに宿っている寄留者も、そうしなければならない。
30
この日 にあなたがたのため、あなたがたを清めるために、あがないがなされ、あなたがたは主の前 に、もろもろの罪 が清められるからである。
31
これはあなたがたの全き休みの安息日 であって、あなたがたは身を悩まさなければならない。これは永久 に守るべき定めである。
32
油を注がれ、父に代って祭司の職に任じられる祭司は、亜麻布の衣服 、すなわち、聖なる衣服 を着て、あがないをしなければならない。
33
彼は至聖所のために、あがないをなし、また会見の幕屋 のためと、祭壇 のために、あがないをなし、また祭司たちのためと、民の全会衆 のために、あがないをしなければならない。
34
これはあなたがたの永久 に守るべき定めであって、イスラエルの 人々のもろもろの罪 のために、年に一度あがないをするものである」。