2
彼は花のように咲き出て枯れ、影のように飛び去って、とどまらない。
3
あなたはこのような者にさえ目を開き、あなたの前に引き出して、さばかれるであろうか。
4
だれが汚れたもののうちから清いものを出すことができようか、ひとりもない。
5
その日は定められ、その月の数もあなたと共にあり、あなたがその限りを定めて、越えることのできないようにされたのだから、
6
彼から目をはなし、手をひいてください。そうすれば彼は雇人のように、その日を楽しむことができるでしょう。
7
木には望みがある。たとい切られてもまた芽をだし、その若枝は絶えることがない。
8
たといその根が地の中に老い、その幹が土の中に枯れても、
10
しかし人は死ねば消えうせる。息が絶えれば、どこにおるか。
12
人は伏して寝、また起きず、天のつきるまで、目ざめず、その眠りからさまされない。
13
どうぞ、わたしを陰府にかくし、あなたの怒りのやむまで、潜ませ、わたしのために時を定めて、わたしを覚えてください。
14
人がもし死ねば、また生きるでしょうか。わたしはわが服役の諸日の間、わが解放の来るまで待つでしょう。
15
あなたがお呼びになるとき、わたしは答えるでしょう。あなたはみ手のわざを顧みられるでしょう。
16
その時あなたはわたしの歩みを数え、わたしの罪を見のがされるでしょう。
17
わたしのとがは袋の中に封じられ、あなたはわたしの罪を塗りかくされるでしょう。
19
水は石をうがち、大水は地のちりを洗い去る。このようにあなたは人の望みを断たれる。
20
あなたはながく彼に勝って、彼を去り行かせ、彼の顔かたちを変らせて追いやられる。